江戸川区 らいおんはーとさん~親戚のおじさんのおうちのように~

児童虐待防止

 こんにちは、あおやんです。今回は江戸川区のNPO法人らいおんはーとさんに訪問させていただきました。らいおんはーとさんでは子ども支援の様々な活動をされています。

理事長の及川さんのお話では『子ども食堂』・『居場所』といった限定的な呼び方よりも、子どもも親も気軽に立ち寄れる『親戚のおじさんの家』でありたいと仰っていました。

らいおんはーとさんの活動、特に心に残った繋がりのお話、高校進学フェアについて取り上げさせていただきました。

らいおんはーとさんについて

●活動について

子どもたちとの関係を作るには一緒にいる時間が大切と考え、365日毎日(すごい!)開いていらっしゃいます。
らいおんはーとさんでは子どもたちの支援の様々な活動をされています。子供食堂(朝ごはん、昼ごはん、おやつ、夕ごはん)、不登校支援(フリースクール、遊びの場)、学習が遅れている児童への学習サポート、体験活動(ものづくりワークショップ、料理体験、農業体験、お泊り)、フードバンク・フードパントリーなど。

●活動を始めたきっかけ

理事長の及川さんはご自身のお子さんのPTA会長職に携わっている際、子ども達やご家庭が抱える問題への応援ができないかと考え、PTAの任期満了後らいおんはーとさんの活動を始められました。

例えば、お母さんとお子さんだけの世帯。お母さんは生活を支えるためにダブルワーク、さらにはトリプルワークといくつもお仕事を抱える方もいます。そうなってくると子どもは一人の時間が多くなってしまう、手作りご飯も食べられなくなってしまう。そのうちお母さんたちも悩みが出てきても一人で抱え込んでしまい、子育てや生活がにっちもさっちも進まなくなってしまう。そして子ども達も横道になんてことも・・。

子ども達を取り巻く問題は様々な要因が複雑に絡み合っています。貧困で満足に食事が摂れない、
孤食、教育格差、いじめ、不登校、無気力など。親御さんだけでは解決は難しいです。


じゃあ子どもはみんなで育てよう!親も負担が和らげば仕事にも集中できる。お金も気持ちも余裕ができれば子供にも優しくできる。『なにかあればここにおいで』という場所を作りたい。その想いで活動を始められました。

初期のころは及川さんもお仕事をされながら月に数回、学校の施設を借りながらの活動でした。その頃は一回のイベントで70人(!)くらいの来場があったそう。たくさん来てくれるのは嬉しいけど、流石にその人数のイベントでひとりひとりをゆっくり対応できない。一緒に来場するお母さんの相談にも乗れない。
お母さんからしたら『忙しそうだし、じゃあ今回は相談はいいかしらね、次回は・・二週間後かぁ』となってしまう。これでは困っていても声はかけられない、相談できない事象が発生してしまう(二週間後までに相談したいモチベーションが長続きしないものです)。

『じゃあそれを解決するにはどうしたら?毎日開催して相談しやすく』という想いに至りました。
活動を始められ1年くらい経った後、京葉鈴木記念財団さんの支援もあり、毎日らいおんはーとさんの活動に専念されているのだそう。その時に就いていたお仕事も辞められ(!)NPO法人の活動に専念することに。

らいおんはーとさんは登録制です。まずは子どもと親御さんが一緒にきて登録票を記入します。その時に及川さんはよくお話を聞くのだそう。こうしてひとりに時間をかけて事情を聴ける体制になったのですね。

繋がりを大切に

●『斜め』の関係を作る

らいおんはーとさんの子ども食堂はごはんの提供だけではありません。大人達と子ども達がコミュニケーションを取りながら楽しく食事をしていきます。栄養をもらえる(こともすごいこと)だけでなく、関係性を大切にされています。親や先生との『縦』の関係、友達同士の『横』の関係だけでなく第三者(近所のおじさん、おばさん、お兄さん、お姉さん等)の『斜め』の関係を大切にされていました。

以前の私の記事子どもには逃げ場がないですにも書きましたが子どもの属する世界は狭いのです。学校、家庭(あとはせいぜい習い事くらい?)。らいおんはーとさんのように一緒に寄り添ってくれる場所は子どもにも親にもありがたいですね。

●想いは紡がれていく

今回のインタビューの中で一番心に残っています。

及川さん自身、子どもの成長や共に活動をする大人たちの気持ちに接することで温かい気持ちを受け取り感謝の気持ちが生まれるのだそう。それはお金には代えられない豊かな気持ちと仰っていました。

理事長のインタビューから
この気持ちを子どもたちにも伝えたい。らいおんはーとで関わってきた子ども達はここでの経験はきっと大人になっても覚えているはず。ここで一緒に過ごした仲間や大人達の温かい気持ちを覚えているはず。『あの時に子ども食堂で食べたのはごはんは誰かの応援だったんだな』と。
そのことは誰かに言われるではなく大人になってから自然と気付く。そうするとまた誰かに優しく温かい気持ちで接することができる。

高校進学フェア

らいおんはーとさんでは中学生を対象に高校進学フェアも開催されています。今年は8月5日、6日に開催されました。なんと3000人近い来場があったそうです!
高校進学フェアでは江戸川区の全中学生を対象に高校の説明会・相談会を開催されています。

都内では高校の数も多く、専門性がある高校も多数あります。
しかし選択肢があるからこそ選ぶのも大変。
親も中学の先生もとてもとても把握しきれません。
よく調べずに進学して中退する子もたくさんいたのだそう。
それを防ぐため、自分の目指す高校を調べるために開催しています。

元はご自身が子育てをされていた頃のPTA活動をされているときに多くの高校が集まる相談会が開催されました。この相談会を自分の学区エリアで始めたのがきっかけです。
あれよあれよと他エリアにも広がりましたが、PTAは子どもが卒業すると親御さんも任期が終了していきます。そうなると進学フェアも引き継がれないことも発生してしまいます。これを防ぐためにらいおんはーとさんで引き受けられたのだそう。思い立ったらの行動力ですね!

●3年生になる前の1年生、2年生の子も早めに見に来て!

進学のためのフェアですのでやはり中学3年生の来場が多いのだそう。しかしできるならば1年生、2年生の子たちに来てほしいと仰っています。漠然と勉強していくのではなく『あの高校に入学したい!』と目標をもって勉強していくのでは結果に大きな差が出てきます。最終的に決めるのは後でもよいのでまずは足を運んでみてください。

まとめ

 今回も読んでくださり、ありがとうございます。
及川理事長のお話は本当に心に沁みました。私はみんなを応援したいと思って始めた活動なのに自分が元気もらってきちゃってどうするのって。
人との関わりの中で変わっていく・成長していくことや思い立ったらの行動力。すごく勉強になりました。これってビジネスでも日々の生活でも共通して大切なことですよね。

私はNFTを制作しておりらいおんはーとさん用NFTをご購入いただいた収益については販売サイトさんのお手数料と消費税の控除後の一部をらいおんはーとさんの支援に使いたいと思っています。
NFT取り扱いページ
 ではまた次回の記事でお会いしましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました