全国と比較する限界集落の現状
- 限界集落(高齢者が人口50%以上)は、過去の総数7,878集落(12.7%)から、2019年度には20,372集落(32.2%)へ増加しています。
- 2025年の最新調査では、条件不利地域で住民の半数以上が65歳以上の集落は40.2%、集落数は78,485に増加していま(国土交通省より)。
※条件不利地域とは、さまざまな地理的・自然的な制約によって、ほかの地域と比べて生活や産業活動に不利な条件を抱える地域を包括的に指します。「過疎地域」に加え、「山村振興地域」「離島振興地域」「半島振興地域」「豪雪地帯」が該当します。
奥多摩町・日原地域の高齢化と人口動態
- 奥多摩町の高齢化率は2020年時点で50.8%。全国平均の28.7%より22.1ポイント高くなっています(GDFreak)。
- 多摩地域では2040年には老年人口比が35%になる見込みだが奥多摩町はすでに45%を超えており、高齢化の先進地域です(soumu.metro.tokyo.lg.jp)。
日原集落の基本データ
- 国勢調査によると日原の人口は77人世帯数は46世帯となっています(Geoshapeリポジトリ – 地理形状データ共有サイト)。
- 奥多摩町全体の人口は長期的に減少傾向で1980年代と比較し半減程度となっています(株式会社長谷工コーポレーション)。

「奥多摩の山々に抱かれて佇む日原集落。都心からわずか数時間で、この風景に出会えます。」
日常生活の不便と課題
- 買い物:スーパーやコンビニがないため、約10km離れた中心部まで移動が必要です。
- 住民の方のお話によると週に一回買い物トラックが来るそう。
- 災害時の対応:2019年台風により宅配が途絶。トラックが崩落地点まで荷物を運び、住民が仮設歩道で受け取ったという応急対応が行われた。

災害・孤立リスクの具体例
- 台風により道路60mが崩落してしまい、40~50世帯・約70人が孤立しました。
- 仮設歩道・索道で物資供給を確保し、完全復旧まで7ヵ月かかったようです。

「集落へ向かうにはここを通らないといけません。すれ違うの大変!」
限界集落が抱える構造的課題まとめ
- 高齢者の移動困難、インフラ維持の財政負担、災害時の孤立、安全な医療アクセスの欠如、後継者や文化継承の後退などです。
日原を支える体制と団体
私たちにできることとSDGsとの接点
- 現地訪問(観光・交流) → SDGs目標8「働きがいも経済成長も」
- ふるさと納税・特産品購入 → SDGs目標1「貧困をなくそう」・目標11「持続可能なまちづくりを」
- ボランティア参加 →SDGs目標11「まちづくり」
- 防災意識の喚起 → SDGs目標13「気候変動対策」
- 文化や知恵の発信 → SDGs目標11「文化遺産の保護」
観光資源・売店でのお話
- 日原には東京都天然記念物の日原鍾乳洞があり、自然景観が豊富です。観光客を迎える商店も小さな橋渡しを担っています。
- 食堂でカレーを注文させていただき、お話もお聞きしました。
普段困っていることは畑にサルやシカがくるのでその対策が必要なこと、お仕事の跡継ぎがいないこと。
日原から移住は考えないのかとお聞きしたところ、出ていくにもどこに行きましょうかねと
日々の暮らしはそんなに困ることもないし、65歳以上の老人クラブというのがあるらしく
50人弱所属していて楽しく過ごしているとのこと。
この日は平日だったのですが、鍾乳洞もお店も他のお客さんもいて
寂しさを感じるようなことはなかったです。
おいしいカレーでパワーをいただきました、ごちそうさまです。



まとめ
- 全国で増加する限界集落が高齢化の実態を表しています。
- 日原集落は人口77人・高齢化率50%超というミニチュア社会の縮図です。
- 日々の生活・災害リスク・支えの体制など限界集落に住んでいるわけではない我々にも他人事ではありません。
あとがき
あおやんです。最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
写真やお話は2024年3月に訪れたときのものです。
この日は鍾乳洞の中も探検して楽しんで取材をしてきました。
鍾乳洞の中はライトアップしてすごい綺麗です✨
ただ、ルートによっては勾配が激しいところもあるので体力に自信のある方におすすめ。
これからも楽しみながら、記事を作っていきたいと思います。
記事はChatGPTに手伝ってもらい製作しました。
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