こんにちは、あおやんです。今回は千葉県市川市のNPO法人フリースタイル市川さんのフードパントリー(食品のおすそ分け会)に伺わせていただきました。フリースタイル市川さんでは『ひとつひとつの想いをつないで、市川に流れをつくる』をミッションとして市川市を盛り上げる活動をされています。自分の住んでいる地域が盛り上がるのはとても嬉しいことですね!
フードバンク活動(@千葉商科大学にて)
今回フリースタイル市川さんにお声をかけさせていただいたのは地元でフードバンクの活動をされている団体さんを探す中ででした。フードバンクは元々は慈善団体さんが発祥のことが多いのですが、地域活性のNPO法人さんが源流なのはユニークなのです。様々な団体・個人と繋がりがある団体さんならでは拡がりを学ばせていただきました。
☆フードバンクとは:フードバンクとは、安全に食べられるのに包装の破損や過剰在庫、パッケージのミスなどの理由で、流通に出すことができない食品を企業などから寄贈していただき、必要としている施設や団体、困窮世帯に無償で提供する活動です(全国フードバンク推進協議会さんより)。そして食材を配布する活動(や場所)をフードパントリーといいます。食べられる食品を廃棄してしまうフードロス対策と生活困窮問題の両方に効果的な活動ですね!
『つながり』を作ることに注力しているフリースタイル市川さんではその特性を活かして食材集めと配布をされています。食材は食品関連企業さん、他団体さん、行政、各ご家庭から集められ、その食材を管理し、福祉団体さん・子ども食堂・フードパントリーなどでの配布を行っています。特に今回のフードパントリーは地元の大学さんと連携しての開催です。
ご家庭から寄贈したい食品の受け取り口をフードドライブとして市川市内に設置されています。フリースタイル市川さんでは京葉瓦斯さん、コープ市川店さんのフードドライブを管理されています。
またその他に市内の郵便局さんとファミリーマートさんでも食品の寄贈が可能です。
(これはうちの近くにあるコープ市川さん設置のフードドライブです)
今回伺ったフードパントリーでは千葉商科大学さんと共同での開催でした。もともとは学生さん向けのフードパントリーでしたが、大学さんの協力もあり今回からフリースタイル市川さんとコラボし一般の方向けにも開催されるようになりました。取材時に学生さん達が精力的に活動されていたのが印象的でした。前回の炊き出し取材にも高校生ボランティアさんが頑張っていたし、取材活動でいい子達に逢えて元気をもらえてます!
(今回は来場者さん、ボランティアさんの肖像権に配慮してお米たちをご覧いただきます)
現地には30名超の方が来場されていました。今回はお米、レトルトのカレー・親子丼、野菜ジュース、野菜スープ等の様々な食材を配布されていました。お話をお聞きしたところよると来場者さんはリピーターさんが多く、毎回新規の方も一人か二人見えるのだそう。新規の方は主にSNSや口コミで知るようです(記事を読んでくださった方も、よければフリースタイル市川さんのXのフォローやリポストをしてくださると嬉しいです!)。
フリースタイル市川さんのフードパントリーでは事前申し込みは必要ですが特に収入などのヒアリングも制限もないとのこと。間口を広くしてくださっていることは食材を分けてほしい方にとっては嬉しいですね。
フリースタイル市川さん4つの活動
フリースタイル市川さんは元を辿るといちかわTMO講座に源流があります。いちかわTMO講座は市川市が開催している、まちづくりのリーダーであるTMO(タウン・マネジメント・オフィサー)を養成する講座です。こちらの受講者さん同士で地域の為に何かできないかと立ち上げられたNPO法人さんなのです。
主な活動は前述のフードバンクを含め以下4つです。フードバンク以外の活動について紹介します。
●いちカイギ:毎回、市川地域で活動をされている方を3名ゲストとして呼び、自身の活動についてスピーチしてもらう交流イベントです。スピーチを聴くことで、地域のことをもっと知り、そして好きになってもらうことを目的とされています。またゲスト・聴き手が互いに交流し『つながり』を生み出すきっかけ作りにもなっています。(これまでのいちカイギについてはこちらをご参照ください。)
これまでのゲストスピーカーさんを拝見しましたが企業さんだけではなく、子どもの居場所づくりをされている方、地元情報Twitterの中の人、神社の宮司さん、地元大学の学生さん、他にも様々な方が登壇されています。どの回の話し手さんも魅力的な方ばかりです。
●地域活動へのアドバイス:地域に根差した活動で『これは面白そう!』という事業に対し様々なアドバイスを行います。フリースタイル市川さんはメンバーさんに様々な職種の方が所属されています。ITや建築関係の方、中小企業診断士さんやお医者さん。みんなの知恵を出し合って地域の活動をサポートされています。
一例として文具屋さんが作ったビール醸造所のまるやブルワリーさん。市川市では初のクラフトビールです。市川市内の飲食店のオーナーや流通の専門家さん、デザイナーさんなど、ビールづくりに関連するメンバーと共に商品開発会議を重ねて開発されました。H→4Bになるにつれて味の濃さが変わる面白い試み!まるやブルワリーさんの出身校の千葉商科大学の学生チームと共同して活動をされています。2022年のクラウドファンディングでは目標額にも達成したようです。
醸造所に隣接のお店でお聞きしたところ、来年度のオープンを目指して立ち上げ準備中とのことでオープンの際には絶対飲みにいきたいです!
●ウェブ事業:フリースタイル市川さんでは地元の情報の発信もされています。ホームページを開くとすごい頻度で記事が更新されています。X(旧Twitter)でも様々な地域の情報を発信されています。こちらの発信活動にも力を入れています。
地元の記事を読んでいると、あっという間に時間が経っちゃいますね。地元のグルメ、イベント、慈善活動、市政や地理のお話が取り上げられています。柔らかめ~固めまで幅広くアンテナを立てていて見習いたいです。ホラー好きな私としては『八幡の藪知らず』が取り上げられているのは大興奮でした!
つながり
副代表理事の村松純平さんに『つながり』についてお話をお聞きしました。
ご自身でもご自宅を『ふくろうの森/森でキッズ』のオーナーさんとしてご自宅を皆さんの交流の場として開放してらっしゃいます。フリースタイル市川さんに参加される前から人同士の交流に重きを置かれている方なのです。
フードバンクの活動も『つながり』を作るための一つの考え方なのです。確かにご近所さんからの『実家からたくさん送られてきたので』であれば自然に交流が生まれもんね。そこからお返しをしたり、すれ違う時に自然に声掛けをするようになったり。生活の基本要素である『食事』を通じて縁をつないでいくということですね。
様々なところで取りざたされていますが、村松さんも地域の繋がりが希薄になっているのを感じられているのだそう。フードバンク(食材のシェア)だって子ども食堂だってちょい昔ならば地域社会で自動的に行われていたこと。鍵を忘れたときなんかは隣のおばちゃんが『うちでお母さん帰ってくるまで待ってなさいね』がありましたよね。人と人とをつなげ線にいずれ面にすることで様々な社会課題の解決へと考えてらっしゃいます。
昔自然にできていた地域コミュニティも今の環境で自然に発生させることは難しいなら、誰かが手助けしないといけませんからね。
まとめ
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
フードパントリーで食材を受け取られている方はとても嬉しそうでしたし、ボランティアさん達も素敵な笑顔で活動をされていました。ボランティアさんは『食材を期待してきてくれる方たちのことを考えると、この活動はずっと続けていきたい』と仰っていました。今回も優しさに触れてたくさん元気をもらえた取材でした。自殺防止の記事でも炊き出し訪問の記事でも書きましたが孤立している人がいたら自然と手を差し伸べられる社会になって欲しいですね。
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ぜひこちらものぞいてみてください。
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ではまた次回の記事でお会いしましょう。
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