こんにちは、あおやんです。今日は防災の日ということで救急車の適正利用のことを調べてみました。下記の消防庁さんの資料では全体の44.8%が軽傷(外来での治療に相当)のようです。もちろん怪我や病気をされた方は気の毒ですが、一分一秒を争う緊急事態に陥っている方もいらっしゃいます。当然のことながら救急車や消防士さんが無限にいらっしゃるわけではないので、真に助けが必要な人のもとに救急車が到着するのが遅れる事態にもなってしまいます。
『蚊に刺されたから』『寂しいから』『停電の復旧されないから』そういった問い合わせもあるみたいです・・。
令和5年1月に消防庁さんが発表した資料
救急車の出動状況
令和3年の救急車の出動は619 万 3,581 件(対前年比 26 万 304 件増、4.4%増)。現場到着所要時間は全国平均で約 9.4 分(前年約 8.9 分)、病院収容所要時間は全国平均約 42.8 分 (前年約 40.6 分)となった。2002年は6.3分でした。
さてこれを心筋梗塞が起きてしまった場合で置き換えてみましょう。
救急車が6分で到着すれば生存率が37%、8.9分だと17%、9分だとほぼ難しい。
社会復帰率は心肺停止の場合は1分間遅れることで7%~10%くらい落ちてしまうそう。
食べ物などがのどに詰まってしまった場合の窒息は一分の遅れで死に至る場合もあるかもしれません。
確かに一分間息を止めているのは大変なことです。
ちなみに救急車で運んでもらったとしても優先して早く診療してもらえるかというと、そんなことはないようです。院内トリアージといって重症な方(心筋梗塞、脳卒中、交通事故の重い外傷)から優先して診療をする仕組みがあるみたいです。救急車をタクシー代わりにしてはいけません!
呼ぶか悩んだら7119で。逆にこんな時はすぐに連絡して
前段で救急車を適正に利用しましょうと記載しましたが、そう言われると救急車を呼ぶのにためらってしまう方、『どうすればいいの?』っと迷う方もいらっしゃるかもです。そのために以下も調べてみました。
●迷ったら7119
消防庁さん 7119のHP
病気などで救急車を呼ぶべきかなと迷ってときは7119に電話してみましょう。7119に寄せられた相談は、医師、看護師、トレーニングを受けた相談員等が電話口で傷病者の状況を聞き取り、「緊急性のある症状なのか」や「すぐに病院を受診する必要性があるか」等を判断します。相談内容から緊急性が高いと判断された場合は、迅速な救急出動につなぎ、緊急性が高くないと判断された場合は受診可能な医療機関や受診のタイミングについてアドバイスをしてくれます。
また、「体調が悪いけど、どこの病院に行ったらいいか」といった相談に対しても、受診可能な医療機関を紹介してくれます。
●逆にこんな時はすぐに119番して!
厚生労働省さん 『こんなときは迷わず119番』のサイト
・呼吸停止、心臓停止で人工呼吸または心肺蘇生が必要なとき
・呼吸困難なとき
・骨折をして動けないとき
・広範囲にわたりやけどをしたとき
・痙攣がつづいているとき
・吐血や下血があるとき
・頭を打つなどをして意識不明になっているとき
・手や足にまひがあるとき
・突然の激しい頭痛
・ろれつが回りにくく、うまく話せない
・見える範囲が狭くなる、二重に見える
・胸の中央が締め付けられるような、または圧迫されるような痛みが2~3分続く
・物をのどにつまらせて呼吸が苦しい、意識がない
●119番したらこんなことを聞かれます
・住所
・電話番号
・目印になる建物(公共施設やお店の名前)
・誰がどうしたのか(病気・怪我・交通事故など)
・(具合が悪い方の)年齢、性別
・一緒にいるのか?(頼まれて通報しているのか?)
・呼吸は楽にしているのか?(普段通りの呼吸か?)
・冷や汗をかいていないか?
・顔色が悪くないか?
・普通に会話ができるか?
・症状を詳しく
●救急車が来るまでに準備するもの
・保険証や診察券
・お金
・靴
・お薬手帳
<乳幼児はさらに>
・母子健康手帳
・紙おむつ
・哺乳瓶
・タオル
●救急車がきたらこんなことを伝えてください
・事故の状況や体調が悪くなってから、救急隊が到着するまでの様子や変化
・おこなった応急手当の内容
・具合が悪い方の情報(持病、かかりつけ医、普段飲んでいる薬、医師の指示等)
●各自治体さんで救急の講習もやっています。
私は学生の頃に心肺蘇生の講習を受けたことがあります。地域の消防署でも講習を開催されているところもあるようです。
東京消防庁さん 救命講習
令和3年中に一般市民が目撃した心原性心肺機能停止傷病者数は2万 6,500 人で、そのうち一般市
民が心肺蘇生を実施した傷病者数は1万 5,225 人(57.5%)。そのうち1ヵ月後生存者数は2,153人(14.1%)、1ヵ月後社会復帰者数は1,096人(9.7%)です。
一般市民が心肺蘇生を実施した傷病者数のうち、一般市民がAEDを使用し除細動を実施した傷病
者数は 1,096 人で、そのうち1ヵ月後生存者数は 540 人(49.3%)、1ヵ月後社会復帰者数は 440 人(40.1%)となっています。
人工呼吸、心臓マッサージ、AEDの使い方は身に着けておきたいですね。
おまけ 日本と海外の違い
●救急車が無料なのは珍しい!?
・アメリカ:週により異なるが300ドル
・フランス(パリ):5,900円~7,500円+200円/㎞
・シンガポール:緊急時は無料であるが、非緊急と判断されたのに救急車を呼ぶと274ドル
・オーストラリア:州によるが無料のところもあれば1,000ドルかかるところも。
・中国(北京):40元+走行距離に応じた料金(3km以内は50元(825円)
※中国は医療網がないところもあります。日本は人口99.9%をカバーしてくれてます。
●消防士さんの1人当たりの人口
日本:801人
アメリカ:1121人
フランス:1,649人
シンガポール:1,832人
中国:11,573人
海外消防情報センターさん 2018世界の消防比較表
自分は恵まれた国にいると思いました。消防のことだけでなく、治安もいいので夜中にレオとお散歩もできているし、水道水もがぶ飲みできるし、色々な制度が整っているので私みたいな者でもギリギリ商売やってられますしね。もちろん様々な意見があってそれを否定もする気はないですが、本当に暮らしやすいです。
まとめ
今回も読んでくださり、ありがとうございます。救急車のことを調べている中で救急車の事故の件が出てきました。17時間勤務で運転中に眠ってしまい事故を起こしてしまったとのこと。私なんかは外回りとデスクワークの仕事ですが、それでも12時間超えてくると『今日は疲れたなぁ』となってきます(根性なしで申し訳ないです)。人の生死が関わる緊張感がある中での超長時間勤務はどれほど大変なのかと、ニュースを見ていて辛くなりました。救急車の適正利用が進み真に助けを必要な人に手が届くのとともに消防士さんの激務が少しでも和らいでほしいです。
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ではまた次回の記事でお会いしましょう。
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