ふだん何気なく飲んでいるコーヒー。
その豆がどこから来て、どんな人の手によって育てられているのか、想像したことはあるでしょうか?
今回は、フェアトレードを採用している「モリバコーヒー瑞江店」へ足を運び、その現場の声や仕組みについて実際に確かめてきました。

フェアトレードとは?
フェアトレードとは、開発途上国の生産者に対して公正な価格で製品を購入し、彼らの生活と自立を支える仕組みのことです。主にコーヒーやカカオ、バナナ、紅茶、綿花などの農作物で採用されており、適正な価格+プレミアム(地域発展のための資金)が支払われるのが特徴です。
国際的には「Fairtrade International(FLO)」が主要な認証機関として活動しており、日本では「フェアトレード・ラベル・ジャパン」が認証と啓発を担っています。
なぜ必要なの?
開発途上国では、グローバル市場における価格変動や中間業者の存在により、生産者が適正な対価を得られないことが多くあります。その結果、貧困の連鎖が続き、子どもが労働に駆り出されたり、教育や医療が十分に受けられないケースも少なくありません。
貧困は単なる「お金がない」状態ではなく、教育・医療・情報・清潔な水・安全な住まい・雇用機会へのアクセスといったあらゆる生活の基盤が脆弱になることを意味します。
たとえば、貧困によって十分な収入が得られなければ、病気になっても病院に行けず、農業のための道具や肥料すら手に入らず、次の収穫もまた少なくなり、借金が膨らむ……という悪循環に陥ってしまいます。
他にも排水設備が整わず土地の栄養が流れ出てしまう、肥料を買うためにお金が必要、結果として手元に残るお金が少なくなり排水設備の整備に回すお金が残らない等も。
児童労働も同様に、家庭の収入不足が原因となって子どもが学校を諦めて労働力として扱われるケースが後を絶ちません。
フェアトレードは、そうした構造を是正し、生産者がより安定した暮らしを営めるようにする“仕組み”です。まさに“その一杯の裏側”に、支えたいストーリーがあるのです。
フェアトレードが広まっている地域では、そうでない地域に比べ乳児の死亡率が低く、小学校の卒業率が高いという傾向が確認されています。
モリバコーヒー瑞江店へ行ってみた
お目当ては、フェアトレード豆を使用しているというコーヒー。注文したのはLサイズアイスコーヒイスコーヒーで、税込380円──これは正直、思っていたよりも安く感じました。
お店の入口では、フェアトレードについて説明された看板とカップの案内が並び、「その一杯の向こう側」にいる生産者の顔が自然と思い浮かぶような、丁寧な空気が流れていました。

モリバで感じたリアル:「フェアトレード=高い?」
「良いことしてるけど高い」という印象を持っていた私にとって、モリバのLサイズコーヒー(380円)は意外に高くないんだなという感想。
実際、他のカフェチェーンと比べても…:
店名 | アイスコーヒーLサイズ(税込) | フェアトレード対応 |
---|---|---|
モリバコーヒー | 380円 | ✅(ルワンダ産豆) |
スターバックス | 約410円 | △(一部商品のみ) |
ドトール | 約360円 | ❌(非フェアトレード) |
タリーズ | 約430円 | △(限定商品など) |
多くの場合はフェアトレードでない商品に比べて何割か割高になることが多いのですが、
通常営業の仕組みの中で価格を抑えているモリバコーヒーさんはすごい!
※店舗や地域によって価格は異なるかもしれません。ご参考程度に。
※付け加えておきますがフェアトレードを使わないお店にもいつもお世話になっています。
ドトールさんのアイスココア何杯飲んだかわからないくらい好きですからね。
店員さんの声もお聞きしました
注文時に応対してくれた店員さんのお姉さんは、こんなふうに話してくれました。
「お客さんから『フェアトレードってなんですか?』って聞かれることがあるので、ご説明したりしてます。フェアトレードを知ってる方はインターネットで褒めてくれたりして、それが嬉しいんですよね」
ニコニコとお話しされている様子が印象的で「伝える側」にも喜びがあることを感じました。
日本の市場動向と私たちの選択肢(SDGsとの関係)
- 日本のフェアトレード市場は2024年に215億円に達し、10年前(94億円)から約2倍の成長を記録。
- しかし日本ではまだフェアトレードの認知度は約40%程度と言われています(2023年・フェアトレードラベルジャパン調査)。日常の選択肢としては「オーガニック」ほど浸透していません。
- 国民一人あたりの年間購入額は174円と、まだまだ拡大の余地あり。
- 製品別では**コーヒーが78.2%**と主力。まさにモリバが扱うカテゴリーです。
これらの取り組みは、**SDGs(持続可能な開発目標)**とも深く関連しています。特に該当するのは:
- 🎯 目標1:貧困をなくそう
- 🎯 目標4:質の高い教育をみんなに
- 🎯 目標8:働きがいも経済成長も
- 🎯 目標12:つくる責任 つかう責任
- 🎯 目標17:パートナーシップで目標を達成しよう
フェアトレード製品がより手に入りやすく、日常に根づくには、こうした「気軽に立ち寄れるお店」の存在がカギを握っているのだと実感しました。
フェアトレード、ちょっと気になってきた方へ──。
まずは、あなたの町の「やさしい選択」を探してみてください。
その一杯が、遠くの誰かの未来につながっているかもしれません。
参考リンク・情報源
あとがき
あおやんです。最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
実際に足を運んで、価格の意外性・店員さんの想い・雰囲気のやさしさ──すべてが「行ってよかった」と思えるものでした。
20年くらい前、私は瑞江駅近くで働いていました。あの頃知っていたモリバが、まさか今こんな形で“再会”するとは。
この一杯のコーヒーは、ただの飲み物ではなく、「あの頃」と「これから」をつなぐ架け橋のようでした。
店舗の張り紙によると瑞江のモリバコーヒーは2025年9月で閉店のようです(寂しい…)。
お近くの方はやさしさのつまったコーヒーを飲みに立ち寄ってはいかがでしょう。
今回もChatGPTに手伝ってもらい記事を製作しました。
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