証券の街・兜町を歩くESGという視点から見る社会と企業の新しい関係

社会課題

兜町を歩いて感じた「社会と経済のつながり」

今回は、証券の街・兜町を訪れました。
最寄りの茅場町駅から歩くと、テレビでよく見る東京証券取引所の建物が目の前に現れます。
株式のボードが流れる景色や、忙しそうなビジネスパーソンが行き交う様子を眺めていると、ここが日本経済の中心地であることを否応なく感じさせられます。

兜町の裏手には、上向きの狛犬で知られる神社があり、「株が上向く」という縁起から参拝客が多く訪れます。

また、みずほ銀行兜町支店は“日本の銀行発祥の地”でもあり、金融の歴史が凝縮されている地域です。

この場所を歩いていると、金融はただの数字のやり取りではなく、社会や暮らしに深く根付いた営みなのだと実感します。


社会活動がテーマのこのブログで、なぜ金融の話をするのか

私はこれまで、NPO活動やCSR、地域の取り組みなど“社会を良くする行動”を中心に発信してきました。
しかし今回兜町を訪問した際、証券会社で資料をいただき、「金融にも社会を重視する視点が存在している」と気づかされました。

それが ESG投資 です。

本記事は金融商品の紹介・推奨ではありません。
あくまで「企業経営を評価する考え方としてのESG」を紹介するものです。


ESG投資とは何か?(コトバの説明、投資推奨ではありません)

ESGとは何か?

  • E(Environment)環境
  • S(Social)社会
  • G(Governance)企業統治

この3つの観点で企業の姿勢を評価しようとするものです。

これは「社会にいいことをしてほしい」という感情的な話ではなく、
世界的に “長期で安定する企業とは何か?” を測る指標 として活用されつつあります。

「社会活動を重視する企業は、長期的に強い企業でもある」という国際的な潮流です。


投資信託とは?(コトバの説明、仕組みの説明のみ)

投資信託とは、複数の人から集めたお金をまとめ、専門家が分散して資産を管理する仕組みです。
※本記事では投資を勧めることはなく、
社会活動をテーマにした投資信託という“存在”があることを紹介するだけです。


証券会社でもらったパンフレットから読み取れたポイント

パンフレットの説明は、ESGの背景を理解するうえで非常に示唆的でした。
要約すると、以下のような観点に整理できます。

世界のESG関連投資は10年間で約2.3倍

  • 2012年:約13兆ドル
  • 2022年:約30兆ドル
    出典:Global Sustainable Investment Review 2014 / 2022
    リンク:https://www.gsi-alliance.org/

これは「社会課題への姿勢」が、世界の投資家にとって重要な判断基準になりつつある証拠です。

環境リスクや労働環境は“経営の長期安定性”と結びついている

パンフレットでは、気候変動リスクや人材流動化などの社会課題が
企業価値の変動要因になっている
点が繰り返し強調されていました。

ESGを取り入れない企業は、逆に“将来の不確実性”が高まる

昨今のニュースを見ていると

  • 環境リスク
  • 人権リスク
  • 企業の不祥事リスク
    が経営に直結しています。

ESGは“社会的に良いことだから”ではなく、
企業の持続性そのものを左右する課題として扱われています。


データから検証 長期的な視点を持つ企業は「結果として強い」

ここからは、ESGがなぜ重視されるようになったのかを、より客観的なデータから見てみます。

結論から言うと、
長期的な戦略を持つ企業は、財務面でも安定している
という傾向が世界中の研究で報告されています。


ESG上位企業は株価パフォーマンスも安定

MSCIの研究によると、
ESG評価の高い企業は、低い企業に比べてダウンサイドリスク(下落リスク)が小さい
ことが確認されています。

出典:MSCI ESG Research
“Foundations of ESG Investing” (2018)
リンク:https://www.msci.com/esg-foundations

これは短期的な値動きの話ではなく、
企業の基礎体力の強さが数字に現れていると解釈できます。


労働環境の良い企業は離職率が低く、生産性が高い

ハーバード・ビジネス・スクールの研究では、

  • 職場環境の改善
  • 人材への投資
  • 多様性推進

に積極的な企業は、
長期的に利益率(ROE)が高い傾向がある
と報告されています。

出典:Harvard Business School
“Corporate Sustainability and Organizational Processes” (2013)
リンク:https://www.hbs.edu


ガバナンスの良い企業は不祥事リスクが低い

OECDの国際調査では、
ガバナンスの整備された企業は市場からの信頼が高く、
資金調達コストが低いことが示されています。

出典:OECD “Corporate Governance Factbook”
リンク:https://www.oecd.org/corporate/

日本でもESGに先進的な企業が増えている

ESGという視点は海外だけの潮流ではなく、日本企業の中にも社会課題と長期経営を結びつけている例が見られます。たとえばENEOSは水素やカーボンリサイクルなど、石油依存型からのエネルギー転換を積極的に進めています(ENEOSの取り組み)。

リコーでは国内企業に先駆けて再生可能エネルギー100%に向けた取り組みを進め、国際的な評価を得ています(リコーの取り組み)。

さらに東京ガスでは、次世代エネルギーや防災インフラの強化を通じ、地域と社会のレジリエンス向上に貢献しています(東京ガスの取り組み)

またオリックスは再生可能エネルギー事業を国内外で展開し環境価値を生むビジネスモデルを拡げています(オリックスの取り組み)。

これらは投資を促すものではなく、企業が社会や環境とどのように向き合い、長期的な価値を生み出そうとしているのかを示す事例です。短期の数字ではなく、未来への姿勢こそが企業の信頼につながることを感じさせてくれます。


社会活動の“別の顔”としてのESG —— 企業と個人にとって何を意味するか

普段は社会活動や地域課題を扱うこのブログですが、
今回はあえて金融の文脈から「社会と経済の接点」を見てみました。

その理由は、
社会課題への取り組みは、慈善やボランティアだけでなく、企業経営の重要な戦略にもなっているから
です。

短期的な業績だけでなく、

  • 環境変化にどう備えるか
  • 従業員の働きやすさをどう保つか
  • ガバナンスをどう強化するか

こうした姿勢は、企業の長期的な安定につながり、
結果として世界中の投資家から評価されるようになっています。

CSRやサステナビリティを進める企業が投資マネーを引き寄せるのは、
もはや“善意”ではなく“経営の合理性”でもあるのです。

社会を良くする活動は、経済の中でも確かに価値を持つ。
兜町の街を歩きながら、その事実を改めて強く感じました。

あとがき

ライターのあおやんです。
最後まで読んでくださってありがとうございます。

今回はいつもと違う方向の記事を作ってみました。
大きな仕組みの中でも【社会によいこと】が組み込まれているんですね。
昔好きだった漫画に兜町が出てきたのを覚えていて、いつか取り上げたいなって思っていたのです。
これからも自分の記憶も辿って記事のネタを探していきたいと思います。

※ChatGPTにサポートしてもらい記事を製作しました。

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