【捨てずに美味しく】大根の葉っぱ味噌汁からフードロスを考える

社会問題

大根の葉っぱ、捨てていませんか?

料理をしていると、つい「葉や皮は使いどころがない」と思ってしまいがちです。
しかし実は、私たちが何気なく捨てている部分にこそ、フードロス削減のヒントが隠れています。
※フードロスとは本来食べられるにもかかわらず、捨てられてしまう食品のこと。

今回登場するのは、大根の葉。
炒めものやふりかけにも使える万能食材ですが、店頭で切り落とされていたり、買っても持て余してしまうことがあります。

私はいつも、大根の葉っぱを味噌汁に入れています♨
シンプルですが、香りがよく、食卓を一気に豊かにしてくれます。


「葉っぱも、茎も、皮も」食材フル活用の実例

大根の葉を味噌汁に入れる

葉を入れるとシャキシャキして美味しい

刻んだ葉を鍋へ…。
沸いた出汁の香りに、葉の青い香りが重なる瞬間が、食欲をひきたてます。

葉は軽く煮るだけで歯ごたえが残り、彩りも良い。
豆腐や大根本体とも相性抜群で、**一品で満足感を高められる“使い切りメニュー”**になります。

茎や根は「干す」ことで保存性UP

大根は水分が多く、冷蔵庫でそのまま入れておくと痛みやすい食材。
そこで、切った大根を天日で干して「干し大根」にすると、保存期間が長くなるだけでなく、旨味が凝縮します。

干すことで、以下のようなメリットも生まれます。

  • 腐らせずに使い切れる
  • みそ汁・煮物・炒め物にアレンジしやすい
  • 食物繊維が増えて栄養価もアップ

適切な保存方法を知ること自体が、フードロス削減の第一歩です。

そもそも、なぜフードロスが問題なのか?

読み進めたあなたに、ぜひ知っておいてほしい数字があります。

日本の食品ロスは 年間464万トン(令和7年10月/農林水産省記事から)

(出店:農林水産省ホームページ)

そのうち

  • 家庭から出るロス:233万トン
  • 事業者からのロス:231万トン

(日本人ひとり当たりの食品ロス量は年間37キログラム)

つまり、

家庭の“ちょっとした捨て癖”が、日本全体の食品ロスの約半分を作っている。

という現実があります。

さらに食品ロスには、環境面・社会面の影響もあります。

  • まだ食べられる食材の焼却 → CO₂排出
  • 廃棄コストの増加 → 自治体財政の圧迫
  • 世界では8億人以上が十分な食事を得られないという 食料配分の不均衡

「食べられるのに捨てる」は、地球にも社会にも優しくありません。

フードロスに取り組む団体とその活動

フードバンク

フードバンクでは企業から余剰食品を受け取り、必要な人へ届ける活動。
生活困窮者支援や子ども食堂に多く活用されています。

・以前に取材をさせていただいたフリースタイル市川、記事はこちら
・日本初のフードバンク、セカンドハーベスト・ジャパン 

フードシェアリング

TABETEは、パン・ケーキ店、ホテル、飲食店、スーパー等のお店で、まだおいしく安全に食べられるのに「食品ロス」の危機に面している食べものを、ユーザーとマッチングするアプリ。

・サブスク型フードシェアリングを提供されているプラスフード
プラスフードは、やむを得ない事情により廃棄になりそうな食材をプラスフードユーザーが無料で受け取る事で札幌市の廃棄量を減らそうという新感覚のサービス。

食品ロス削減レシピコンテスト

ノーペコ ラボ(電通ノーペコ ラボ)は、家庭の食品ロス削減を楽しく伝えながら、事業系食品ロスなど企業の課題のリアルな解決に向けた学生参加型のイベントを開催。

今日からできるフードロス対策

捨てられる食品の半分は、実は家庭から生まれています。
でも、私たちが今日からできるのはとてもシンプル。
正しく保存し、残さず使い切り、必要な分だけ選ぶこと。
それだけで“もったいない”は確実に減らせます。

食材の保存方法を知る

  <お肉>

  • 購入後はパッケージのままだと温度変化や雑菌繁殖のリスクあり。なるべくジップロックに分けて保管。使用予定が2日以上先なら冷凍(−18 ℃以下)
  • 冷凍する場合、使いやすい一口サイズにカットして、「使用日付」シールを貼っておく。
  • 解凍後は再冷凍を避ける。使いきれそうにない量であれば、調理して「ミートソース」「カレー」「そぼろ」など加工して小分け冷凍。
    ※カレーを冷凍するときはジャガイモ入れないで!私は一人暮らし初期に失敗しました。
  • 保存頻度例:冷蔵2日以内、冷凍2〜3か月程度(部位・包装状況で変わる)※冷凍焼け防止のラップ&フリーザーバッグ推奨。

    <お野菜>
  • 根菜(大根・人参・ごぼうなど):葉を切り離して風通しの良い暗所に立てて保存or新聞紙で包んで野菜室。痛みやすい葉は刻んで冷凍。
  • 葉物・青菜:使いやすい長さに切って茹でてから冷水にさらし、水気をしっかり切って冷凍保存。「刻んで小分け冷凍」が鉄則。
  • 果菜(トマト・ナス・ピーマンなど):常温保存可能なら冷蔵庫に入れず、風通しの良い場所へ。冷蔵すると食感・味が落ちるものも。
  • 干す保存方法:大根の皮・茎・葉・余り野菜を切り、天日もしくは乾燥機で“切り干し”にすれば保存性アップ。記事中の “大根を干す” 実例がここに該当。

    <冷蔵庫の使い方>
    実は、食材が腐ってしまう原因の多くが 「保存環境が適切でない」 ことにあります。その代表例が、冷蔵庫・冷凍庫の使い方です。
  • 粗熱を取ってから入れる
    温かい料理をそのまま入れると庫内の温度が一時的に上がり、
    ほかの食材の劣化が進みます。
    粗熱を取ってから入れることで、食材全体の鮮度を守れます。
  • 冷蔵庫の詰め込みすぎはNG
    ものが多すぎると冷気が循環できず、冷えムラが起きて傷みやすくなります。目安は「全体の7割程度」これが最も冷えやすく、食材が長持ちします。
  • 冷凍庫は“パンパンでOK”
    ここは冷蔵庫と逆で、冷凍庫は中身が多いほど節電&温度安定=食品の劣化防止になります。余っているスペースには保冷剤や冷凍した野菜を入れると一石二鳥です。

残っている食材から使いきる

保管方法と一部重複しますが、冷蔵庫の食材を使い切ることは大切。
冷蔵庫を開けたとき、下段の奥に“存在を忘れられた食材”が眠っていませんか?
そして、気づいた時には使えない状態になっていて、そのままゴミ箱へ…。これは家庭系ロスの中で最も多い「直接廃棄」につながります。

農林水産省によると、家庭の食品ロス内訳は

  • 食べ残し:42%
  • 直接廃棄(手付かずで捨てる):43%
    合計で 85% が「本来なら食べられたはずのもの」。
    つまり、買った時点では“ちゃんと食べるつもりだった”食材を、私たちは日々こぼしてしまっているということです。

ここで大事なのは、

新しい食材より、残っている食材を優先して使うという習慣そのもの。

例えば今回の大根の葉。
そのままにしておけば萎れて食べられなくなる。しかし刻んで味噌汁に入れれば、それだけで一品完成します。この「あるものから使う」という姿勢は、毎日のロスを確実に減らす力があります。

  • 冷蔵庫の“残り物優先ゾーン”を作る
  • 野菜は下処理して冷凍庫へ
  • 消費期限が近いものは期限の近いものは“見える位置”へ、そして“今日のメニュー候補”に

ほんの小さな決めごとが、習慣化すると驚くほどロスを減らします。

奥で眠る食材こそロスの原因。
週に1度“冷蔵庫リセット”を行うだけで驚くほど改善します。

作る・買う量を見直す

実は、家庭で発生するロスの多くは「多く作りすぎた」「多く買いすぎた」というシンプルな理由から生まれています。

しかし、これもある意味当然です。
広告を見れば“まとめ買いがお得”、スーパーの棚には魅力的なパックが並ぶ。
忙しいなか買い物をすると、つい必要量より余分に手に取ってしまう。
だけど、その結果として余った食品は、家計も環境も静かに圧迫していきます。

農林水産省は、ロス削減の基本として

  • 買い物前に冷蔵庫を確認する
  • 献立を大まかに決めて必要量だけ買う
  • 特売に振り回されず“使いきれるか”を軸に判断する
    を推奨しています。

ここで必要なのは「お得だから買う」ではなく、

“食べ切れるから買う”という考え方。

これは決してケチ臭いことではありません。
むしろ、冷蔵庫から食品ロスを生まない合理的でサステナブルな選択です。

調理についても同じです。

  • 1回で食べ切る量を作る
  • 大量に作る場合は“翌日必ず食べる”前提で小分けに
  • 食べ切れなさそうなら、早めに冷凍やアレンジ料理へ

家庭の食品ロスは、一つひとつの判断の積み重ねでいくらでも減らせます。

味噌汁・炒め物・スープなど“何でも使える皿”を持つと強い。

まとめ ― 自宅の台所から、社会は変えられる

大根の葉を味噌汁に入れる。
大根を干して保存する。
その一つひとつは、小さな工夫です。

でも、家庭から出る食品ロスが半分を占めている以上、

一人の小さな行動の積み重ねこそが、最も強いフードロス対策
です。

身近な食卓から始めたあなたの取り組みは、
社会課題を“自分の生活に戻す”最良のアプローチと言えます。

今日の一杯の味噌汁が、未来の地球をちょっとだけ軽くします。

あとがき

ライターのあおやんです。
最後まで読んでくださってありがとうございます。

私は一人暮らしなもので(レオもいますが)毎日の味噌汁が健康管理に大活躍です。
そして賞味期限が近そうな具材は何でも入れちゃいます。

※ChatGPTにサポートしてもらい記事を製作しました。

サステナブルーでは、こうした活動を記事や動画のほか、SNSやNFTでも発信をしています。

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